くらし情報『【TIFFレポート】新藤兼人監督ラスト作品に審査員特別賞 最高賞はイスラエル作品』

【TIFFレポート】新藤兼人監督ラスト作品に審査員特別賞 最高賞はイスラエル作品

みなさんもどうか元気でいい映画を作ってください」とゆっくりだが、しっかりした口調で映画ファン、そして“後輩たち”へメッセージを送った。

コンペティション部門の審査委員長ニール・ジョーダン監督は「日本の巨匠、新藤監督の作品を含む審査をできたことは光栄」、審査員特別賞のプレゼンターを務めた同部門審査員のひとり、根岸吉太郎監督も「この方の反戦に対する強い執念に、我々は心を打たれました」とそれぞれ敬意、称賛の意を表した。

最優秀男優賞は『鋼のピアノ』のワン・チエンユエンが受賞。「初めて参加した映画祭で初めての賞。十数年来、俳優の仕事をしてきた中で大きな励み。幸せな午後です」と大柄な体を揺らして喜んだ。最優秀監督賞は『サラの鍵』のジル・パケ=ブレネール監督で、観客賞受賞に続いて登壇し「コンニチワ、アゲイン。自分はベストディレクターだとは思っていない。
ここに来て素晴らしい監督たちとご一緒できました」と謙虚な姿勢で語った。

第23回東京国際映画祭受賞一覧

<コンペティション部門>
東京 サクラ グランプリ:『僕の心の奥の文法』
審査員特別賞:『一枚のハガキ』
最優秀監督賞:ジル・パケ=ブレネール(『サラの鍵』)

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