キム・ゴウン来日直前『破墓/パミョ』鬼気迫るお祓いシーン本編映像
青い服に身を包んだファリムは、白い服で祈祷を捧げるボンギルに合わせて刀を振り回し、踊りながら奇声を上げ、徐々に何かが乗り移るかのように、体を震わせてトランス状態に入っていく。
やがて、改葬を仕切るヨングンの合図で、改葬が始まるというシーンで締めくくられるが、キム・ゴウンの圧巻の演技が見どころの本編映像となっている。
製作陣はジャンルの特色を失わずに、リアリティを実現するために心血を注いだという。
イ・モゲ撮影監督は事前準備の段階から、チャン・ジェヒョン監督と議論を重ねて方向性を設定していった。監督はリアリティを生かすためにCGは最小限に抑え、実写での撮影を原則とした。フォーカスが少し合っていない不格好な画面もそのまま使用し、勢いが感じられる映像を実現。
特に撮影監督が最も強烈なエネルギーを感じたという“テサルお祓い”のシーンでは、その場にいる全ての俳優の雰囲気を壊さないために、4台のカメラを使って撮影するなど、細心の注意を払った。
また、監督は、「サンドクは直観的に物事を見抜く力を持った人物なので、直視する目つきが感じられるイメージを大事にし、ファリムは普通の人には感じられない世界を行き来する人物なので、直感的なイメージを逃さないようにした」