「俺たち、ヴェノム」が尊い理由…最終章『ヴェノム:ザ・ラストダンス』までの歩みをふり返り
この共闘を通して、『ヴェノム』を語るうえで避けて通ることができないエディとヴェノム<俺たち>の関係性は確かなものとなり、「食べていいのは悪い人間だけ」という約束のもと、エディとヴェノムの一心同体の共生関係が始まった。
2人で過ごす時間が<俺たち>の絆を一層深める『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)
ヴェノムと共生しながらジャーナリストの仕事に精を出すエディ。仕事のことでエディが嫌味を言われると、ヴェノムは思わず相手の頭を食べそうになるほど(!?)、日々の暮らしのなかで2人の信頼関係は深まりを見せていた。
そんなある日、死刑執行が確定しているシリアルキラーのクレタス(ウディ・ハレルソン)から名指しで面会を求められ、自身の言葉を記事にしてほしいと依頼を受けたエディは、クレタスが収監されている刑務所を訪れる。未解決事件への結びつきを匂わすだけのクレタスだったが、ヴェノムはシンビオートの驚異的な能力を発揮し、エディは事件解決へとつながる特大スクープを得て、エディとヴェノムは最強最高のバディとして活躍を見せるのだった。
ジャーナリストとして名誉挽回したエディではあったが、アンとの恋は挽回ならず、失恋で心に深く傷を負い消沈するエディに温かい言葉をかけて励まし、翌朝には陽気に歌いながらエディのために朝ごはんを用意して、甲斐甲斐しくサポートする気遣いまで見せるヴェノム。