2014年7月11日 11:00
脱社畜的「会社の歩き方」 (3) 就活で「背伸び」しすぎると入社後が地獄になる
その企業は、給料も高いが激務であることで有名な会社でした。あまりにも彼とその会社のイメージにズレがあったので、僕は困惑しました。どんな態度で面接に臨んだのか聞いてみたところ、彼は周囲の空気に圧倒され、思わず「意識の高さ」を演じてしまったのだそうです。面接官は、最後までそれを「演技」と見抜くことができなかったわけです。
迷いに迷った挙げ句、彼は結局その会社に入社しました。同期や先輩社員との「意識の高さ」の違いを埋めることができず、入社後はかなり苦労したそうです。最終的には、彼はその会社を辞めて転職しました。今は比較的、自分にあった働き方ができているようです。
○内定はあくまで「はじまり」にすぎない
企業側が「コミュニケーション力がある学生が欲しい」、「成長意欲の高い人に入社してもらいたい」などと言っているのを聞くと、ついつい自分の本心を曲げてこのような人物を演じてしまいたくなる気持ちもわからないではありません。もちろん面接官もプロなので、ウソのほとんどは見抜かれてしまうはずです。「英語が得意です」と自己アピールしたところ、「じゃあ、英語で自己紹介してみて」と言われてフリーズしてしまった学生がいた、という話を聞いたことがあります。