2014年9月12日 11:49
「ジャンプして着水するとマンボウは死ぬ」って本当!? 水族館に聞いてみた
マンボウは、ちょっとした事故やストレスなどで簡単に死んでしまう魚だという噂話を見聞きした人は多いだろう。しかし、それは本当なのだろうか。マンボウの飼育・展示を行っている名古屋港水族館に確認してみた。
○マンボウとはどんな魚なのか
マンボウは、フグ目マンボウ科に属し、最大で3m以上にも育つ大型の海水魚。側面から見ると卵形に近い体型や、上下に伸びた「背びれ」と「尻びれ」、後部の「舵びれ」など、一般的な魚のイメージとは異なるユーモラスな外見が特徴だ。世界中の温帯から熱帯の海に生息し、クラゲなどの柔らかなエサを捕食している。日本でも、全国各地の定置網漁などで漁獲されているが、鮮度がすぐに落ちてしまうため市場にはあまり出回らず、水揚げされた土地の郷土料理などとして食されている。
そしてマンボウは、簡単に死んでしまう魚として語られることが多い。
「寄生虫を取るためにジャンプをするが、着水に失敗して死ぬことがある」というのが良く聞く話で、その他にも「まっすぐにしか泳げないため、岩などにぶつかって死ぬことがある」「目に泡が入ったストレスで死ぬことがある」「魚の骨が喉に刺さって死ぬことがある」など、数々の噂が流布されている。