2014年9月12日 11:49
「ジャンプして着水するとマンボウは死ぬ」って本当!? 水族館に聞いてみた
例えば、既にマンボウが飼育されている水槽に新しいマンボウを入れると、お互いを意識してエサを食べなくなることがあるという。死ぬほど衰弱する訳ではないが、飼育が難しい魚であることは確かだ。また、体が硬いのですぐには方向転換できず、まれに水槽の壁面などにぶつかるが、怪我をする程度で死ぬことはない。水族館での飼育に限っては、他の魚の餌として与えられた魚の切り身を食べてしまい、骨が消化できずに体調を崩して死んでしまうことはある。
○名古屋港水族館で本物のマンボウを観察してみよう
マンボウがすぐに死んでしまうというデマが流布していることは水族館側でも把握しており、マンボウを見学しているカップルがよく話題にしているそうだ。マンボウの解説を行う際にデマを否定しているが、それでもデマを信じている人が次々と訪れ、マンボウが水槽の壁面になどに近づくと「危ない、死んじゃう」といった声が上がるほどだという。
実際のマンボウは学習能力が高く、名古屋港水族館ではダイバーが餌やりに水槽に入ると、近寄って来てダイバーの周りを泳ぎだすほど人に懐く魚だ。その様子は、マンボウの餌やりを来館者に公開する1日2回のフィーディングタイムで見ることができる。