くらし情報『あの大洪水からの復興、カシオのタイ工場を訪れた - 時計に加えて電卓・電子辞書のマルチ生産へ歩みを進め、世界の拠点へ』

2014年10月1日 09:52

あの大洪水からの復興、カシオのタイ工場を訪れた - 時計に加えて電卓・電子辞書のマルチ生産へ歩みを進め、世界の拠点へ

狩佐須氏は「生産性」を特に強調する。

「重要なのは、生産ラインにどれだけ効率的に、材料を供給できるかです。組み立てる部品がなくなったら、セットアップルームに取りに行くことで、スムーズに生産を再開できます。無駄な時間を極力なくし、いかに機会損失を少なく生産するかに取り組んできました。新工場の稼働当初と比較すると、だいたい20%は生産性がアップしています。時計に関しては、月産80万台から、月産100万台の体制までは持って行けると考えています。」(狩佐須氏)。

そして今回、新たな第三工場で関数電卓の生産を開始。2014年10月には電子辞書の生産も始める。
これには多様な企業戦略が関わってくるが、1つの目的はいわゆる中国リスクを減らすことだという。部材の調達先もASEAN諸国へと拡げ、有力な生産拠点であるカシオタイ工場で作る製品(の種類)と生産割合を高めていく計画だ。将来的には、中国で生産している電卓と電子辞書の50%を、カシオタイ工場で生産することを目安とする。先にも述べたが、第三工場は月産110万台規模の生産能力を持つ。

カシオタイ工場の生産能力が一定の水準を超え、将来的な方向性が定まったところで、狩佐須氏から臺場氏へと社長がバトンタッチ。

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