2014年10月17日 09:54
武田薬品とユーグレナがミドリムシ含有製品の開発で提携 - 第1弾商品も発表
武田薬品とユーグレナは10月16日、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を配合する新製品の開発可能性を共同で検討する包括的提携契約を締結し、プロジェクトの第1弾商品として「緑の習慣」を発売すると発表した。
ユーグレナは2005年に世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術の確立に成功したベンチャー企業。ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行うとともに、水質浄化やバイオ燃料の生産に向けた研究を行っている。
○提携のカギとなったのはミドリムシ特有の成分
ミドリムシは藻の一種で、動物と植物の両方の特徴をもっており、植物のように光合成を行って栄養素を作るだけでなく、動物性の栄養素も有している。59種類もの栄養素をバランスよく含んでおり、特にミドリムシ特有の成分であるパラミロンは、油やコレステロールの吸収を防ぐ機能をもつことが知られている。
今回の提携契約は武田薬品からアプローチをかけたといい、その理由について武田薬品のヘルスケアカンパニープレジデント 杉本雅史氏は「近年、パラミロンの研究が進み、いろいろな作用・機能が明らかになってきたことで、医薬品会社としての血が騒いだ」と語った。