2014年10月20日 08:00
消費者に安心・安全な商品を! - サンリオのブランドを支えるFileMaker
と木村氏は言う。必要な情報を確実に素早く追跡できるほか、米国のサイトへの情報提供もできるからだ。
サンリオの米国のサイト(http://www.sanrio.com/)では商品や製造工場などの情報を消費者に開示する義務があるが、そのために必要な情報もこのソリューションにすべて集約されているので、容易に書き出せる。CSV形式で書き出して、米国のサイトの担当者へ送信しているとのことだ。
○基幹システムとの連携や商品開発以外の用途への広がりも
ところでサンリオには、本稿で紹介しているFileMakerのソリューションとは別に、全社的な商品マスターとして機能している基幹システムもあり、商品の情報を双方のシステムで共有する必要がある。エラーチェックの仕様の問題などがあり、自動化は難しかった。
そこで古川氏らが開発したのが、FileMakerのスクリプトを使ってソリューションのデータを基幹システムに読み込めるマクロデータとしてエクスポートし、基幹システム側でマクロを実行してそのデータを登録するという方法だ。このようにして、基幹システムとの共存も実現している。
また、本稿で紹介してきた商品開発、品質管理以外の用途にも、FileMakerが使われている。