くらし情報『クック時代を象徴する手堅いアップデート - 私はこう見る新iPad発表イベント』

2014年10月20日 11:10

クック時代を象徴する手堅いアップデート - 私はこう見る新iPad発表イベント

同時に発表されたiPad mini 3については、基本的にゴールドの追加にとどまり、チップはA7と前モデルと同じ。Wi-Fiの高速化やLTEバンドの追加なども含まれない。iPad mini 2がiPad Airとほぼ同性能だったことを考えると、格下げされたようにすら感じてしまう。ファブレットに押されて全体的に縮小傾向にある7インチ級タブレット市場を象徴するかのような、地味なアップデートになってしまった。

今回のアップデートの印象を一言で言うと、「マーケティング部門の要求を取り入れたような内容」だ。新世代CPUやTouch IDの搭載、薄型軽量化なTouch IDの搭載などは「流行だから入れました」感が強く、「これらの機能を搭載することで、ユーザー体験がこんなに素晴らしいことに!」というジョブズ流の派手な(しかし妙に説得力のある)提案型の改良には見えない。良くも悪くも、これが手堅い在庫管理や部品調達で頭角を現し、トップに上り詰めたティム・クックCEOが率いる現在のアップルの製品改良の姿なのだろう。

もともとiPad自体の完成度は高いし、今回のアップデート内容も堅実なだけに、本来ケチをつける必要はないはず。

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