2014年10月21日 08:30
「苦しいときには、ホテルから民族衣装風の制服を受注」 - ミャンマーの民族布ショップオーナーの働き方
■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?
当初はとても食べていけず、ガイドのかたわらで趣味のようにやっていました。特に2007年のサフラン革命や2008年の大型台風ナルギスの襲来でミャンマーの観光業が壊滅状態になった時期は厳しく、店のスタッフの給料を捻出するため、ホテルから民族衣装風の制服を受注したりと工夫しました。店だけでやっていけるようになったのはここ3、4年のことです。
■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?
なんといっても好きな布収集を仕事でできること。布を織ることが現金収入につながることを知り、若い世代も織るようになったという話を聞くたびに、この仕事を始めてよかったと思います。若い人はみな、簡単にお金を稼げる方へと流れがちな中、手のかかる手織りの文化を残していくには、土産物の開発しかないと考えています。店のオーナーというより、一コレクターとして、この素晴らしい文化にはどうしても残ってほしいんです。■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?
高いクオリティを維持することでしょうか。
手付金を払い、寸法や模様、色など細かく指定し、翌年受け取る方法をとっています。