くらし情報『日本株式市場とハロウィン効果について』

2014年10月21日 16:18

日本株式市場とハロウィン効果について

日本株式市場とハロウィン効果について
日本株式市場は、10月以降、軟調な展開となっています。その背景には、欧州や中国の景気減速懸念の高まりや、米国の景気回復に対する強気見通しの後退によって、欧米の株式市場が大きく下落したことに加えて、米国の長期金利の低下から円高・米ドル安が進んだことなどがあると考えられます。

ただし、過去の経験則に目を向けると、現在の下落局面を違った視点で捉えることができるかもしれません。アノマリー(経験的に規則性があるものの、合理的に説明ができないこと)のひとつに、「ハロウィン効果」があります。これは、毎年10月のハロウィンの時期に株価が安くなり、その後、春にかけて株価が上昇する傾向にある、というもので、世界の多くの株式市場で見られるとされています。ヘッジファンドの換金売りが10月に出やすい、秋になり夜が長くなるにつれて人々の気持ちが不安定になり、リスク回避的になりやすいなど、理由には諸説ありますが、明確な根拠はありません。

過去20年間の日本株式の株価の傾向を見ると、10月末に買って、その半年後の4月末に売却した場合は、他の月に買った場合よりもパフォーマンスが優れている傾向にありました(左図)。月次騰落率の平均を見ると、10月は他の月に比べて低調なパフォーマンスとなっている(右上図)

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