くらし情報『フジテレビ本社ビルの"光り輝く球体"の謎 - デザイン・設計のヒミツを広報さんに聞いてみた』

フジテレビ本社ビルの"光り輝く球体"の謎 - デザイン・設計のヒミツを広報さんに聞いてみた

――コンセプト通り、デザインはもちろん、観光スポットとしてもお台場のシンボルになっていますね。ところで、展望室として一般に開放されている「球体」部分(球体展望室「はちたま」)の大きさはどのくらいですか? そして、球体にはどのような素材が使われているのでしょうか?

直径が32メートル、重量は1,200トンにもなり、外側には3,200枚の「チタン」パネルが貼り込まれています。チタンは耐候性に優れているので潮風にも強いですし、比重が鋼の60%と軽いこと、線膨張率も小さい(アルミの約3分の1)ことなどから、メンテナンスの面でも優れています。一方、社屋全体の直線的な部分には「アルミ」素材が使われており、その微妙な質感の違いで、より球体部分のシンボル性を強調しています。

――素材の選び方にも設計者のこだわりが感じられます。それでは、球体内部の特徴についても教えてください。"どこでも放送局"を想定したこのビルは、各所に電源や連絡端子盤などの放送用設備を準備していますが、球体内部にもスタジオ機能(照明・ブラインド・副調整室)を備えています。ドームの天井は、音を吸収する「吸音天井」と音を拡散させるための「拡散天井」

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