2014年10月29日 11:18
スマホにロックをかける人はわずか半数 - GoogleのAndroidセキュリティ戦略
一方でコーポレートプロファイルについては、BYOD活用を加速させる機能拡充といって良いだろう。企業の管理者が指定したアプリケーションやポリシーをその端末に適用できるため、ぐっとセキュリティレベルが上がる。しかも、メインユーザーとは明確に異なる「コーポレートプロファイル」としてそのポリシーが適用されるため、仕事のオン・オフがしっかり切り替えられるわけだ。
しかも、OSレベルでユーザー権限の管理を行なうため、利用者切替もスムーズになる。例えば、コーポレートプロファイルでメールの着信があった場合、そのメールに記載されているURLを踏むと、コーポレートプロファイルのChromeが起動する。一方で、私的メールのURLを踏むと、普段使いのChromeが起動するようになる。VPNを設定している場合でも同様の使い勝手とのことで、煩雑なMDMシステムを構築せずとも、OSレベルで最低限の使い分けができるようになる。
○ユーザーもセキュリティの意識を
Googleの取り組みは、Androidの世代を経るごとに洗練されている。
その一方で、自由度と共にiOSのApp Storeのようなアプリ審査の厳格さが失われているため、まだまだ万全な状態とは言いがたい。