2014年10月31日 09:00
事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (184) 竹中工務店がモバイル端末活用で目指す「竹中スマートワーク」
また現在、社内システムのiPad対応を順次進めており、「iPadを用いて、例えば決裁事項などを外出中でも確認・対応できる環境を整備することなどにより、判断プロセスのスピードアップや隙間時間の有効活用を進めていきたい」(金澤氏)と今後の展開も見据えている。
○iPad導入に続く今後の重点課題はノウハウ共有
約4,000台のiPadの導入に際しては、全国の支店から推進担当者を70名ほど選任し、基本コンセプトである「竹中スマートワーク」の目的から、iPadの基本操作、業務用アプリ(CheXなど)の使い方までを講習し、これを持ち帰って推進担当者から各部門にノウハウ伝達やサポートを行う体制とした。
現時点では利用ログを調べると、iPadの利用状況にはまだ個人によってばらつきがあるという。今後は活用の底上げが重要なテーマになる。
「まずは取得可能な各種ログをもとに利用状況を見える化し、各支店の推進担当者と情報共有して、よく使いこなしている人の『うまい使い方』を事例として水平展開するとともに、あまり使っていない人へは再教育などの底上げ活動を検討しています。本社が机上だけで考えた施策を機械的にあげても各部門の状況にそぐわなければ効果は出ませんので、利用率底上げの方法論は各部門のキーマンと連携して、実態に即した対策を打ち出していく予定です」