くらし情報『曲芸師・ニック、なぜ命懸けで綱を渡るのか? 真意と宿命、家族の反応を探る』

2014年11月2日 17:00

曲芸師・ニック、なぜ命懸けで綱を渡るのか? 真意と宿命、家族の反応を探る

命綱を使わないことで人々を興奮させ73歳まで生涯現役を貫いたカールだが、その最期も綱の上だった。1978年のプエルトリコで2棟の建物間に渡した綱の上から落下。ニックが生まれる前年3月の悲劇だった。ところが、ニックは「それもこの仕事の一部なのです」と曽祖父の死を受け入れている。

ニックの転機は18歳。家業がビジネスとして成り立たなくなってきていることを薄々感じていたことから、医学部に進学して小児科医を目指すことを決意。母・デライラも『最後のワレンダス』という本を出版し、当時を「サーカスは下降線をたどっていました」と振り返っている。そんなニックのもとにある日、叔父から1本の電話が入る。
1962年にデトロイトで成功した7人ピラミッドを再現するというもので、ニックはそれを最後に辞めるつもりで参加。ところが、観客の熱狂ぶりを目の当たりにし、「この商売は終わりではない。時代に適応する必要があった」と痛感。そこで「この家業を次代に継承しよう」と決断する。

ニックには現在、16歳と13歳の息子に11歳の娘がいるが、自身のスポットライトが当たる舞台から子どもたちを意図的に遠ざけているという。その理由は「18歳になって自分で人生を決めてほしい」

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