東芝、日立が過去最高レベルの水準もソニーなどでは構造改革に遅れ - 電機大手8社の2014年度第2四半期・決算まとめ(前編)
と述べた。
営業利益では、NECが携帯電話事業の赤字解消やパブリックおよびシステムプラットフォーム事業での採算改善により大幅な回復を見せたほか、三菱電機、日立製作所、パナソニックが2桁の成長率を達成。一方でシャープが前年割れ、ソニーが赤字転落となった。三菱電機は営業利益率で6.1%という高い水準を達成したのが特筆できるほか、東芝では過去3番目の水準、日立製作所では第2四半期単独で過去最高となったという。
そして四半期純利益では、日立製作所、三菱電機、富士通、東芝が高い成長率を達成。シャープも前年同期の赤字から黒字へと転換。東芝では「リーマンショック後では過去最高益になった」と回復ぶりを強調した。だが、ソニーは最終赤字幅を大きく増やした。
●2014年度通期での業績見通しはソニー、シャープを除き上方修正が相次ぐ
一方で、今回の業績発表に併せて、2014年度通期見通しを修正する企業が相次いだ。8社中5社が修正を発表している。
日立製作所は売上高、営業利益、当期純利益のすべてを上方修正。「営業利益率は6.1%となるが、実行面ではもう少し高いところを目指したい」(日立製作所の中村豊明執行役副社長兼CFO)