2014年11月10日 17:34
QNX、車載システム向けOS「QNX OS for Automotive Safety」の発売を開始
現実問題として、現在ISO26262 ASIL-Dに対応するアーキテクチャは
PowerPC(Freescale/STMicroelectronics)
Cortex-R(TI/Spansion)
TriCore(Infineon)
といったところで、QNX SDPが主なターゲットとしているCortex-Aシリーズとちょっと異なっている。ではこのあたりの擦りあわせをするのか? とおもいきや、特にそういう話は考えていないそうで、実際最初のターゲットはCortex-A15あたりをベースにした自動車向けSoCということになるそうだ。もちろんQNXは最終的に顧客がISO26262を取得するためのコンサルティングサービスを提供するが、これは当然ながらソフトウェアのパートになり、ハードウェアまで含めた包括コンサルティングは考えていないとの事だった。
ところでPhoto12には、"ISO26262 ASIL D システムでの使用に対し認証を取得した初のリアルタイム オペレーティング システム"という文言が踊っているが、実はこれはちょっと微妙な表現である。ISO26262 ASIL-Dを取得したOSという意味では、たとえばVectorのMICROSAR OS SafeContextが2013年3月に取得しているからだ。