くらし情報『"ものづくり"の現場から - 広がるMATLAB/Simulinkの世界 (9) 世界一の自動車開発を支える検証技術 - TTDCのモータHILS「次世代MotorBox」』

2014年11月11日 10:00

"ものづくり"の現場から - 広がるMATLAB/Simulinkの世界 (9) 世界一の自動車開発を支える検証技術 - TTDCのモータHILS「次世代MotorBox」

○動作クロック10nsの実現で、次世代モータ制御の評価/検証が可能に

カーエレクトロニクス分野の性能向上が著しいことから、将来のニーズに対応するべく、この次世代MotorBoxでは、FPGAの動作クロックも従来の100ns(10MHz)から10ns(100MHz)に引き上げることにも成功しており、モータ制御の高速化/精密化といった近年のトレンドにも対応できるようになっている。

また、モータモデルは連続系の物理モデルになるので、HDL Coderとしては苦手な部類のモデルにあたる。HDL Coderの性能や使い勝手に関する課題は、マスワークスと連携しながら解決することで、10nsという超高速に動作する次世代MotorBoxでも適用できたという。

「チャレンジした甲斐はあった。次世代MotorBoxの製品化で、FPGAを用いたシミュレータベンダのトップであるという自負と、今後もそうありたいという想いが強くなった」(鈴木氏)とのこと。今後もMBDのツール開発として、世の中にないものを生み出すための取り組みをマスワークスと連携して強化していきたいとするほか、さらなるシミュレータとMATLAB/Simulinkの組み合わせとして、FPGAでできる部分、汎用PCでできる部分の連携強化を図ることで、開発効率の向上を図れればとしている。

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