2014年11月11日 19:31
これからは"美味しいトクホ"の時代 - サントリーの新たな挑戦
基礎研究終了後も、実際の製品化までにはさらに長い道のりがあった。その理由について「ケルセチン配糖体の脂肪の分解を促進する効果が認められたのち、伊右衛門ブランドの一商品として発売するかなども含めてさらなる検討を重ね、実際に消費者庁に申請を出してからも時間を要しました」と新関氏は説明する。
そして、伊右衛門ブランドの商品として発売するにあたり、こだわったのは “おいしさ”との両立。「従来、トクホのお茶と言うと、お客様には苦いイメージがあったりと、決しておいしいと言えるものではありませんでした。"毎日飲む"ためには味わいの面で不満をお持ちの方が多かったのです。そのなかで、『伊右衛門』という既に消費者の皆さまから支持をいただいているブランドの商品として出すからには、トクホであってもおいしさにこだわりたいと考えました。つまり『体脂肪を減らすのを助ける』という機能がありながら、いつものお茶の様に美味しく飲める、そんなトクホ飲料を提供したいと考えました」と新関氏。
伊右衛門ブランドの商品は、京都にある寛政二年(1790年)創業の茶舗福寿園の茶匠が厳選した茶葉だけを使用し、サントリーが飲料の開発及び製造を担当している。