2014年11月17日 09:23
競争力強化のため、今、本当に有効な業務改善・改革の手法とは? (1) 課題抽出は「業務の見える化」から
企業にとって、こうした環境の変化に即応し、競争力を高めながら最適な事業計画・オペレーションの遂行を目指すべきだが、そこには多くの課題が突きつけられている。
1.情報を早期に把握できない
2.国ごと(法人ごと)に業務オペレーションがバラバラ
3.事業や組織再編、M&Aなどによって、頻繁に担当や業務フローの変更が必要
4.グループ間でのルールが無く、数字の根拠が希薄
5.業務に必要なシステムが多数存在し、一連のプロセスが分断
上記は一例ではあるが、もし、貴社が何らかの課題を抱えていて、改善したいと考えているなら、まずはその課題の根源を探る必要がある。システムの問題だと考えていることも、実は業務のやり方を変えるだけで、大きな改善効果を生むケースも少なくはない。
○業務改善を行うためには、まず業務の見える化をするところから始めよう
業務の見える化を行う方法として、コンサルティング会社に依頼して大規模な調査・分析をかけるのも一つの手段であるが、ここでは小規模から始められるBPEC(Business Process Engineering Cycle)という手法をご紹介しよう。BPECを活用すると、社員の業務状況をヒアリングなどで収集し、ツールに入力するだけで、どのステータスのスタッフが、どんな業務を、どれだけの時間をかけて行っているかをグラフで表示できるようになる。