2014年11月18日 10:00
研究者から絶大な支持を集めるCAEソフト「COMSOL Multiphysics」の最新版
「これから先、資源はどんどん不足していきます。日本のような資源輸入国にとって、資源の節約は避けては通れない大きな課題です。環境にやさしい技術をいかに高性能かつ低コストで提供できるかの技術競争は全世界的に熾烈を極めており、開発、試作、実機実験にかかる時間を短縮して、さらに製造コストの削減を図るためにも、CAEソフトが活躍する場面は間違いなく増えていくことでしょう」(児島氏)
○マルチフィジックス解析の必要性
このような現在のものづくり市場において、「COMSOL Multiphysics」が支持されている理由、それは「無制限強連成*が可能なマルチフィジックス解析」が可能な点にある。
マルチフィジックス解析が必要となる典型的な例として、燃料電池が挙げられる。
日本の大手自動車メーカーが2014年中に燃料電池車を市販するというニュースが流れて、一般の方からも次世代のエネルギー源としての燃料電池に注目が集まっている。
このタイプの燃料電池は、空気中の酸素と、タンクに蓄えられた水素を反応させて電力を取り出す、一種の発電装置だ。水素は化石燃料に依存せず、たとえばソーラー発電でも作る事ができる。