2014年11月18日 11:15
SC14 - NVIDIAが最上位の科学技術計算用GPU「Tesla K80」を発表
これは2割弱の低減であるので、2倍のGDDR5 DRAMの消費電力は、合計では1.7倍程度に増加する。
さらに、K80では、CPUからの×16のPCIe 3.0を2個のGK210に接続するために、PLXのPCIeスイッチを使っている。このチップの消費電力は10W弱である。結果として、ボードの消費電力が65W増加というのは妥当な線である。
なお、PLXのスイッチは2個のGK210 GPU間の転送もサポートしており、一方のGK210が他方のGK210に接続されたメモリをアクセスする場合は、外側のPCIeを使わず、PLXスイッチ経由で直接データ伝送ができるので、シングルチップのPCIeボードを2枚使用するより効率が良いという。
K80とK40をXeon E5-2676v2と比較したものが次の図である。ただし、この比較は、K40、K80を動かすためXeon E5-2697v2が使われており、CPU単独の性能とCPU+GPUの性能を比較している。従って、CP2KやQuantum Expressoの場合は、GPUを付けてもあまり性能は上がらず、費用や消費電力あたりの性能は低下していると思われる。