2014年11月19日 09:00
PlayStation 4採用話からNAS破壊まで - Meet BSD 2014
実際に、動作中の製品を見ると技術が現実に変わったような気がするものだ。
○米国のWebトラフィックの34%以上を捌くNetflixの運用の秘訣
米国のインターネットのトラフィックの34%以上はNetflixが占めていると言われている。Netflixは米国におけるオンラインの映像ストリーミングサービス企業だ。Netflixは配信システムにFreeBSDを採用しており、ここ数年最も熱心なFreeBSDサポーター・ベンダーになっている。
NetflixがFreeBSDを採用したのは安定性や通信性能によるところが大きいが、同社自身もFreeBSDカーネルのパフォーマンス分析と改善に取り組んでいる。今回Meet BSDに参加して驚いたのは、このNetflixでパフォーマンス分析などに取り組んでいるBrendan Gregg氏の発表が聞けたことだった。
現在、マルチコア/メニーコア構成のマシンの性能を出し切るには、小手先の改良では効果が薄い。肥大化し続けるカーネルとユーザランドすべてを常にプロファイリングして、小さな改善を続けると作業ことをしなければならない。
万能の策というものは存在せず、根気の必要な作業をどれだけ諦めずに続けるかが肝要なのだ。