2014年11月21日 09:49
ボージョレ・ヌーヴォー、2014年は「完璧なバランス」
○いよいよやってきたボージョレ・ヌーヴォー解禁日
今年もこの日がやってきた。11月第3木曜日。
そう、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日である。日本にこのイベントがやってきたのは1985年だから来年でもう30年、もはや日本でもボージョレ・ヌーヴォー解禁を知らない人はほとんどいないだろう。
事情はわからないが、昨年は行われなかった「ボージョレワイン委員会」による今年のボージョレ・ヌーヴォーの報告記者会見とテイスティングが東京都・飯田橋の「アンスティチュ・フランセ」(旧日仏学院)で行われた。
気になる今年の出来映えは後述することにして、そもそもボージョレ・ヌーヴォーとは何か、簡単におさらいしてみることにしよう。
フランス中東部の南北に長いブルゴーニュ地方の南端部分に位置するボージョレ地区。ここで造られる新酒がいわゆるボージョレ・ヌーヴォーだ。
その年の秋(9月)に収穫された若飲み用に適するブドウ品種、ガメイを100%使い、短期間で発酵させてできたワインのことである。
さらに、ボージョレ地区にはクリュ・ボージョレ(10の村)、ボージョレ・ヴィラージュ(38の村)、ボージョレの3つに分かれていて、そのうちヌーヴォーを造っていいのはボージョレとボージョレ・ヴィラージュで、クリュ・ボージョレはヌーヴォーを造ってはいけない。