2014年11月21日 09:49
ボージョレ・ヌーヴォー、2014年は「完璧なバランス」
1950年代にこの新酒の解禁に関する大きな動きがあり、何度か解禁日は変動したものの1985年に現在の11月第3木曜日に落ち着き、日本は最初の年からのおつきあいとなる。
ティエリー・ダナ駐日フランス大使は、もともと新酒はブドウの収穫が終わって一息ついたヴィニュロン(農夫)たちが「おつかれさま」の意味をこめて飲んでいたありがたいもの。「いち早く飲めるだけじゃない、そこには文化遺産的意味もある」とヌーヴォーの意義を強調した。
「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい期待が持てるヴィンテージ! 」
"50年に一度"といわれた2009年から3年間は安定した品質が続いた後、特質すべき年にはならなかった一昨年と昨年であったが、どうやら今年は喜んでいいヴィンテージとなったようだ。
春先の晴天続きでブドウは順調に育ち、夏には雨で気温が低いこともあったが、9月の収穫期には再び天候は回復し、ブドウは完全に熟した状態で収穫できたという。来日したボージョレワイン委員会会長のジル・パリス氏は、「自然の女神が私たちを甘やかしてくれた」と天候の恵みをたたえた。さらに今年の出来栄えを「アロマがひき立ち、しなやかさがあり、タンニンも溶け込んでエレガント、ストラクチャーも強いし余韻も長い、完璧なバランス」