2014年11月24日 06:00
中国4大料理「広東料理」のミシュラン級激ウマ店は香港の路面店にあり!?
記事中の価格・情報は2014年10月取材時のもの
●ぷりっとした海老や蟹など新鮮素材を活かした広東料理たちに舌鼓
元来、超下町だが最近はおしゃれ店がどんどんオープンしている上環エリア。乾物屋が軒を連ねる雑踏に、モダンなガラス張りの店が突如として現れる。ここが2012年からミシュランの星を獲得し続け、地元民から玄人シェフにまで人気の伝統的広東料理店「桃花源小厨 Tim’s Kitchen」だ。
オーナーシェフのYau-Tim LAI氏は、30年以上も伝統的な広東料理のキャリアを積んできた達人。彼の腕を持ってしても、おいしい料理を出す上で一番大切なことは"新鮮な素材"だと言い切る。この新鮮な素材の味を損ねない調理方法に人気の秘密があるのだ。
○ぷりっとした海老の風味を活かす
巨匠の自慢の逸品のひとつが、「玻璃明蝦球」(クリスタル大海老)170香港ドル(約2,580円)。殻を取りまわりの皮も剥いで、真っ白な状態になった海老を流水に浸すこと3時間。
水で流し続けることで海老が柔らかくなり、肉の歯ごたえが増すのだ。
このしまった海老に塩、砂糖、ごま油、ピーナツオイルなどで下味を付け、さらに一晩、冷蔵庫でじっくり寝かす。