2014年11月28日 15:00
「チョコレートは健康にいい」が研究により証明 - 血圧低下効果期待も
大澤教授は、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに血圧を下げる効果があると解説する。血管内部に炎症が起こっていると血管が狭くなり、それに伴って血圧が高くなる。だが、その炎症部分にカカオポリフェノールが作用すると、炎症が軽減されて血管が広くなる効果が期待できる。その結果として、赤血球が通りやすくなり、血圧が下がるという。
そのため、「チョコレートのカカオポリフェノールは、持続性のある血圧降下作用が期待できます」と大澤教授は話す。特に、カカオポリフェノールが70%含まれているような、高濃度のポリフェノール含有チョコレートが効果的だという。
○動脈硬化の予防にもつながるかも
さらに、チョコレートが動脈硬化の予防につながる可能性を示唆するデータも得られている。
動脈が本来の働きをしなくなる動脈硬化は、脂質異常症によって引き起こされると言われている。
日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」によると、
「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上」
「HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dL未満」
「中性脂肪が150mg/dL以上」