くらし情報『SC14 - Gordon Bell氏による半世紀におよぶスパコンの歴史の回想』

2014年12月1日 11:30

SC14 - Gordon Bell氏による半世紀におよぶスパコンの歴史の回想

右の図は、TTL、ECLとCMOSロジックの性能の推移を示すもので、TTL、ECLの性能改善は14%/年であるのに対してCMOSの性能改善のペースは速く、1996年にはTTLを抜き、1997~1998年にはECLも抜いた。その結果、TTLやECLの中小規模の集積度のSSI、MSIを並べて作るミニコンピュータやワークステーションは競争力を失い死滅することになった。これにより"Killer Micro"の時代となった。

しかし、並列化できる部分は限られており、並列化による性能向上には困難があることがAmdahlの法則で示された。このため、1985年にAlan Karpが、1995年までに並列化により200倍の性能向上を達成すれば100ドルの賞金を提供するという賞を作ったが応募が無く、Bell氏は、200倍は難しすぎると考え、1992年までに10倍、1997年までに100倍を実現するという目標を提示し、毎年ベストの結果に1000ドルの賞金を出すことにした。これが1987年のGordon Bell賞の始まりである。

1994年にJim Grayと話し合って、スケーラブルなネットワークこそがプラットフォームであるという結論に達した。

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