くらし情報『SC14 - Gordon Bell氏による半世紀におよぶスパコンの歴史の回想』

2014年12月1日 11:30

SC14 - Gordon Bell氏による半世紀におよぶスパコンの歴史の回想

が「CDC6600」と「CDC7600」を作った。スーパーコンピュータというマシンクラスを確立したマシンと言える。

しかし、1964年当時、CDC6600の話を聞き、Bell氏は「なんてこった。どうやってこんなものを作ったんだ」と思ったという。

CDC6600と比べると、Bell氏が開発中のPDP-6は、30万ドルと1/10の価格、5000トランジスタと1/120のトランジスタ数でクロックも5MHzと半分であったという。

さらに高い性能を目指して、Amdahlの法則の制約の中で並列性を探すという努力が行われた。64並列SIMDの「Illiac IV」、メモリ上にベクトルを置く「CDC STAR」や「ETA10」、TIの「ASC」などであるが、これらはうまく行かず、最終的に成功したのは「Cray 1」のベクトルアーキテクチャであった。

Cray 1は、スカラ性能はCDC7600の2倍でしかなかったが、160MFlopsとCDC7600の4~5倍の演算性能を持ち、スーパーコンピュータと言えばCray 1を指すようになった。


左の図はLSIチップのトランジスタ数の増加を示すもので、使用できるトランジスタが増加するにつれて最初の4bitプロセサから8bit、16bit、32bit、64bitとデータ幅を増加させ、さらに1チップに集積する64bitコアの数を増やしている。

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