2014年12月9日 18:28
「モバイルとソーシャルのトレンドは犯罪者にとっても好都合」 - RSA VPが語る2015年のサイバー犯罪予測
EMCのセキュリティ部門であるRSA事業本部は12月5日、メディア向けラウンドテーブルを開催し、2015年のオンライン脅威動向予測の説明を行った。
説明を行ったのは、米国本社でオンライン脅威防御対策ソリューション事業部を統括するバイスプレジデントのアダム・バングル氏。バングル氏によると、犯罪を予測するためには「サイバー犯罪がどのような動機で行われているのか知ることが重要だ」と話す。
「動機で最も多いのは『お金儲け』。ただし、ここ数年は手口が巧妙化しており、スマートフォン時代に合わせてモバイルベースの犯罪も増加傾向にある」(バングル氏)
もちろん、PCに対する脅威がなくなるわけではない。犯罪者がマルウェアを作成する際、これまで情報収集に成功しているプログラムをコピーし、改良して作り上げるケースが多いが、2014年になっても未だに脅威となり続けているマルウェアファミリーが「ZEUS」だ。
同社の調査によると、マルウェアの実に8割がZEUSベースで作られており、その他ファミリーの多くを圧倒する"人気"を誇っているという。
「これまでは新しいプログラムをダウンロードしたりすることで、マルウェアに感染してしまうことが多かったが、現在は感染が"シンプル"になっている。