2014年12月12日 06:00
愛知県の超定番ご当地銘菓「しるこサンド」の秘密 - 実はお得な買い方も!?
名古屋グルメの中でも欠かせない存在の"あんこ"。そんなあんこを使った「しるこサンド」は、北海道産あずきとリンゴジャム、蜂蜜などを練ったあんをビスケット生地で挟んで焼き上げたお菓子だ。今日では、抹茶×スポンジケーキ、きなこ×チョコレートなど和洋折衷のお菓子は数あれど、しるこサンドのように50年近い歴史を持つスナックは稀だろう。
○ビスケットとあんこをくっつけるのに試行錯誤
作っているのは、愛知県に本社を構える松永製菓。昭和13年(1938)創業の老舗だ。同社でしるこサンドが誕生したのは昭和41年(1966)のこと。ビスケットの新商品開発にあたって、「洋のお菓子であるビスケットに和の要素を加えてはどうだろう?」というアイデアがきっかけとなり、商品化に至ったという。
「地元名古屋の食文化に大きく関わった"あんこ"を使用したビスケットの開発を目指しました。
当時から、ビスケットにクリームを挟んだ"ビスケットサンド"は存在していたのですが、他に類を見ない商品を生み出すべく、ビスケットとあんこを焼成する前にサンドする製法を研究したそうです」と松永製菓の藤田大輔さん。
しかし、焼成後にビスケットがあんこから剥がれやすいなどの問題が起こり、成形用の金型を工夫するなど試行錯誤を繰り返す。