2014年12月15日 15:06
乳酸菌は"生きてなくても"腸に届く! 殺菌乳酸菌の有効性が明らかに
EC-12の20mgには、1,000億個の菌数(カップヨーグルト10個分相当)が含まれるという。
同セミナーでは、日本獣医生命科学大学名誉教授・寺田厚氏が「殺菌した乳酸菌の摂取による有効性」について研究結果を発表した。
まず、EC-12には腸内環境の改善効果があることを説明。EC-12を1週間被験者に摂取させる臨床実験を行った結果、「短鎖脂肪酸」(腸内細菌が水溶性食物繊維を発酵・分解してつくる代謝物)は増加し、腸内腐敗物は減少したという。
また、善玉菌の代表格であるビフィズス菌は増加し、悪玉菌の一種であるウェルシュ菌は減少したとのこと。同時に便通や便性に関するデータも良好な傾向を示し、明らかな排便促進効果が見られたという。
続いて、EC-12にはウイルス感染の治癒促進効果があることを説明した。臨床実験では、インフルエンザウイルスに感染したマウスに、感染7日前から7日後の合計14日間にわたりEC-12の経口投与を行った。
実験の結果、EC-12を投与することで、インフルエンザ感染による体重の減少を抑えられることがわかった。
また、感染初期ではウイルス量そのものが減少し、感染後期では中和抗体価(感染体の病原性を中和化する)