2014年12月25日 11:30
マツダが語った「マツダスピリット」 - ワイヤハーネス設計を上流から下流まで一気通貫する「MAZDA Generative Flow」
のパワーウィンドウスイッチを世に送り出した人物でもある。
マツダのR&Dでは、その全開発領域において、目指す姿の実現に向けてどのように取り組んでいくかを一望できる「鳥瞰図」として描き出している。ABSシステム、ワイパーシステムなどのエレキシステムの整合を取りながら相互に接続するのがワイヤハーネスであり、才上氏はその設計、製造を「エレキをつなぐ仕事」と呼び、この「つなぐ」領域の革新に対してもエレキシステム開発の鳥瞰図を描いて継続的に取り組んでいる。
クルマの高機能化に伴ってシステムの数が増えると、その整合取りの数が二次曲線的に増加し「つなぐ仕事」の難度も急上昇することから、従来型の開発手法のままでは手に負えなくなる。また、開発現場では依然としてデジタル化されてない情報が横行し、プロセスの流れも組織間で分断され、結果として、情報の伝達ロス、伝達ミスが多発している。このことから、情報をデジタル化するだけにとどまらず、デジタル化された情報を自動処理できる環境、後工程での手戻りを解消するために上流でのコンカレント開発、さらには設計領域を超えた連携が求められると才上氏は整理した。そこでマツダは、ツールとプロセスの両方から解を求め、鳥瞰図に描いた夢の実現に向けて、ワイヤハーネスの自動生成機能が1つの特長であるメンターのCapitalを核にした「MAZDA Generative Flow」