くらし情報『ゼロからわかる3Dプリンタ (12) 3Dプリンタ用「素材」ができるまで(後編)』

2014年12月25日 12:58

ゼロからわかる3Dプリンタ (12) 3Dプリンタ用「素材」ができるまで(後編)

当社で取り扱っているPLAフィラメント(名称:T-PLA)の製造工程をユニチカにご協力頂き、京都の宇治事業所にお邪魔して見せて頂きました。

○素材→混練(こんれん)→押出し

まず、ペレットとよばれるプラスチックの粒を混練(こんれん:よく混ぜ、練り合わせること)します。今回の素材はPLAなので、PLAと色を出すマスターバッチのペレットを機械の中で混ぜます。

高温の状態でペレットを混ぜてフィラメント用の細い穴の金型を通して押し出します。金型は機械の中にセットされているので、外からは見えません。

金型を通過したことによって糸状になったプラスチックはお湯の中を通り、少しずつ冷えながら張力をかけて引っ張られます(延伸工程)。そして加熱→延伸。それを繰り返し行うことで、強度を増し、3Dプリンタでの造形物をきれいに仕上げる(=フィラメントの溶け方を制御する)ことにつながるということでした。


○検査工程

工程内で巻き取る前に直径に太い所がないかどうかの検査を行っています。また逐次の抜き取り検査も実施、こちらの写真のような検査工具で直径にバラツキがないかの管理をしています。

○巻き取り

最後に巻き取り工程に入り大きなボビンにまきとり、箱詰めされて出荷。

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