くらし情報『コンピュータアーキテクチャの話 (320) なぜGPUにはDDR DRAMではなくGDDR DRAMが用いられるのか?』

コンピュータアーキテクチャの話 (320) なぜGPUにはDDR DRAMではなくGDDR DRAMが用いられるのか?

また、ビット幅が広いので、出力のドライバの消費電力が問題となる。このため、Pseudo Open Darinという出力がHighの時には電力消費が小さくなる回路形式を使い、出力にDBI(Data Bus Inversion)という信号を追加している。出力にLowが多い時には、DBI信号を立てて、データをすべて反転して伝送する。こうすると、Low状態の出力の数が減り、消費電力を減らすことができるように工夫されている。これらのトレーニングやバス状態の反転機能は、DDR4 DRAMにも採用されている。

GDDR5 DRAMの方が性能が高いなら、CPUもDDR3/4ではなく、GDDR5 DRAMを使えば良いと思うかも知れないが、そう上手くはいかない。

GDDR5 DRAMは最高7Gbit/sという高速でデータを伝送するので、GPUとの間の配線を短くし、GPUとGDDR5メモリの接続は1対1に限定され、コネクタを使うことも難しい。つまり、GDDR5 DRAMはGPUを取り囲むように近傍に配置し、GPUのメモリチャネルのピンとDGGR5 DRAMのピンを1対1で短い配線で繋ぐという実装に限定される。

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