グッスマが国内工場を新設した意図とは? 安藝社長が描くホビー業界のビジョンと新たな挑戦

フィギュアの企画・制作・製造・販売を中心に、アニメやゲームの制作、さらにはモータースポーツをはじめとしたレーシング事業と多方面に事業を展開しているグッドスマイルカンパニー。同社を代表するフィギュア「ねんどろいど」シリーズは、アニメやゲーム、実在の人物に至るまで、あらゆるキャラクターを2.5頭身にデフォルメした手のひらサイズのフィギュアとして、2006年の第一弾商品発売以来、高い人気を誇る。フィギュアを一部のオタクが愛でるものから、一般層も楽しめるコンテンツへと成長させ、例えばそれは昨年大ヒットした『アナと雪の女王』のエルサをデフォルメフィギュア化した『ねんどろいど エルサ』など、一昔前の業界ではありえなかったイノベーションが起こっている。
そんな「ねんどろいど」シリーズをはじめとするフィギュアの製造工場「楽月工場(通称:ラッキーファクトリー)」が昨年12月、同社としては初めて国内に新設されたことで大きな話題となった。これまでフィギュアの生産を中国で行ってきた同社が、なぜ今このタイミングで国内に工場を新設したのか。フィギュア以外の事業の展望も含め、グッドスマイルカンパニー代表取締役社長・安藝貴範氏に話を伺った。