くらし情報『都医学研、インフルエンザを発症後12時間以内に診断する装置を開発』

2015年2月6日 11:16

都医学研、インフルエンザを発症後12時間以内に診断する装置を開発

今回開発されたのは、従来と同じ手順、同じ時間内で100倍以上の高感度で季節性A型およびB型インフルエンザウイルスを検出できる高感度蛍光イムノクロマトとその検出機器。従来の金コロイドを使用する方法に代え、蛍光色素を抗体に結合させた蛍光イムノクロマト法を独自に考案し、この蛍光色素を高感度に測定できる小型検出器を開発した。臨床実験では発症12時間以内に97%の患者で陽性判定をすることができ、中には発症3時間以内の患者でも検出可能だったという。

同じく新開発されたカラーイムノクロマトは従来品より10倍の感度でありながら、測定器が不要なため、小さなクリニックでも導入ハードルが低く、生産コストが下がれば将来的にはアジア各国などインフルエンザ発生地区において初期診断に用いることもできる。

北海道大学の迫田義博 教授との共同研究で行った検定では、両方のイムノクロマトで2009年の新型を含むH1N1型をはじめとする、H2、H3、H5N1、H7、H9の各亜型株を全て検出することに成功。今後、季節性インフルエンザ以外のインフルエンザウイルスの早期発見および治療・囲い込みにも大きく寄与することが期待される。

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