2015年2月9日 19:42
インテル、第5世代Coreプロセッサの概要を紹介 - さらに強化された省電力技術を解説
(バーストリミット)と設定している。ターボ・ブースト・テクノロジーによってクロックと消費電力が上昇していくわけだが、しきい値である「PL2」を超えると、「PL2」に近づけようとして消費電力が急激に増減するという現象が起こっていた。
バッテリからすると短い時間に大量の電流が何回も流れる。竹内氏によるとこの動きは内蔵バッテリに対してよくない状態だという。このため、場合によっては「PL2」の値を引き下げて対応しているそうだが、これではCPUが持つ力をスポイルしてしまうことになる。
Broadwellでは、新たにバッテリ保護のために「PL3」(バッテリ・プロテクション)というパラメータを用意した。電力が上昇し「PL3」に達すると、PL2付近に電力を抑えるように動作を調整する。これにより急激な消費電力の上昇、それに伴うバッテリへの急激な電流の流れを抑制してバッテリの負荷を減らすことができるようになった。
竹内氏は続けて、Broadwellでの省電力技術についても解説。Broadwellでは、内部に実装された統合電圧レギュレータFiVR(Fully Integrated Voltage Regulator)