2015年2月10日 16:00
事例で学ぶAndroid活用術 (6) タブレット導入でデータの価値を高めたビデオリサーチ - 紙からの移行で得られたメリットとは
1万人以上の調査対象者にタブレットを配布し、アンケートデータの収集に活用しているビデオリサーチ。従来の紙によるアンケートから、タブレットによる調査システムを導入したことで、どのような効果が得られたのだろうか。ビデオリサーチの担当者に話を聞いた。
○ライフスタイルの多様化が調査項目の増大に繋がった
ビデオリサーチは、テレビ番組の視聴率をはじめとして、さまざまなメディア・マーケティングデータを提供していることで知られる企業だ。同社は2014年10月に、全国主要7地区において一般生活者1万人以上に対して通信機能付きタブレット端末を配布して調査する国内最大規模のシングルソースデータサービス「ACR/ex」をリリースしている。
「ACR/ex」の前身となる「ACR」は、1976年のスタート以来、紙によるアンケートで回答を収集してきた。調査員がアンケート用紙を配布して後日、回収した後に、データを入力・集計といった工程を踏むため、調査からデータ化まで約4カ月を要していた。
この「ACR/ex」では紙に代わってデータ通信対応のタブレットで調査。
情報を直接送信してもらう形に変更したことで、調査工程の短縮化を実現している。