2015年2月19日 07:00
ゼロから始めるOpenStack (4) OpenStackの最新版リリース「Juno」の紹介
が挙げられ、Nova,Neutronにおいて新たにSR-IOV機能のサポートが実装されている。
これにより、Novaによるインスタンス起動時に従来のLinux Bridge、Open vSwitchを利用したネットワークに加え、SR-IOVが有効化されたネットワークを利用することが可能になった。さらに、これらの仮想NICを混在してインスタンスから利用できるため、通常のトラフィックはOpen vSwitchを利用し、パフォーマンスが必要となるトラフィックはSR-IOVを利用した仮想NICを利用するといった柔軟なネットワークの割り当てが実現されている。
そのほか、各コンポーネントにおいて新たなドライバが開発されており、さらなるサードパーティのソフトウェアとの連携の拡充が進められていることが確認できる。こちらの詳細を知りたい場合は、Junoのリリースノートを一読されることを推奨する。
今回は最新版のバージョンとなるJunoに関して、新機能を中心に紹介した。次回は、複数リリースされているOpenStackのディストリビューションについてお伝えしよう。
千葉 豪
ネットワンシステムズ株式会社 経営企画本部 第2応用技術部 クラウドソフトウェアチーム
OpenStackおよびCloudStackなどの主にオープンソースをベースとしたクラウドソフトウェアを担当。