2015年2月19日 07:00
ゼロから始めるOpenStack (4) OpenStackの最新版リリース「Juno」の紹介
しかし、Junoリリース時点ではSource NAT機能に関してまだ未対応となっており、従来通りネットワークノードを介したNAT処理が行われる点は注意していただきたい。
○新コンポーネント「Sahara」
Junoリリースで新たに正式コンポーネントとして追加された「Sahara」は、Apache Hadoop、Cloudera Distribution including ApacheHadoop (CDH)、Hortonworks Data Platform (HDP) といったHadoop環境に加え、インメモリ処理が可能なデータ分析プラットフォーム「Apache Spark」をサポートしている。
これにより、ユーザーはSaharaを利用することで、Hadoopのバージョンやクラスタのトポロジ情報、ハードウェア情報など特定のパラメーターを元にビッグデータ向けのクラスタ環境をOpenStack上に構築・運用することが可能となる。加えて、自動化サービスのための「Heat」と連携することで、急速に上昇した負荷も容易にスケールアウトすることができる。○NFVサポートの強化
Junoにおいて注力されたテーマの1つとして、NFV(Network Virtual Function)