くらし情報『「アル・ゴアの衛星」、宇宙へ―深宇宙の天気を観測する「DSCOVR」』

2015年2月27日 11:47

「アル・ゴアの衛星」、宇宙へ―深宇宙の天気を観測する「DSCOVR」

ロケットは順調に飛行し、約35分後に予定通りの軌道にDSCOVRを投入した。

DSCOVRは現在、太陽・地球系のラグランジュ第1点に向けて飛行を続けている。2月24日にはその道程の半分を通過している。観測が始まれば、宇宙に浮かぶ、青く輝く地球の画像が、毎日のように送られてくる。それはきっと息を呑むほど美しいものに違いない。

DSCOVRの打ち上げに立ち会ったゴア氏は、自身のblogの中で次のように語っている。

「DSCOVRは、地球に関する私たちの理解を深め、市民や科学者たちに異常気象の現実を教え、その解決策を考えるためのミッションへ旅立った。そしてDSCOVRはまた、この地球の美しさと、そして脆さを映し出し、このたったひとつの地球を守る義務を思い起こさせてくれる、すばらしい機会を与えてもくれるだろう」。


●ファルコン9ロケットは着水に成功
○ファルコン9の第1段は精度10mで着水

今回の打ち上げにおける世間の注目は、どちらかというと積み荷のDSCOVRよりも、それを打ち上げるファルコン9ロケットの第1段機体の回収試験に集まっていた。

スペースX社は、ロケットを再使用することで、打ち上げにかかわる費用を大きく引き下げることを目指しており、その最初のステップとして、打ち上げを終えて地球に戻ってきたロケットの第1段機体を、広い甲板を持つ船で回収する、という試験を進めている。

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