位置情報を用いた次世代の集客施策とは - カギは「オフライン」と「多言語対応」
という項目が上位に挙げられている。あるいは、交通機関の紹介や観光案内などの情報をつぶさに翻訳することで、これらの悩みを解決することができるようにも思うが、その際に、英訳のみ併記すれば良いわけではない。
「現在、日本にやってくる外国人観光客の8割はアジア圏の人たちです。英語はもちろん、韓国語、中国語2種類(簡体、繁体)と、最低でも4言語に対応させる必要があります」(秋本氏)
もう一つの大きな課題が、ネットワーク環境である。日本から海外へ渡航する際、携帯電話の利用においては、キャリアが提供する3Gや4Gなどの通信回線は使わず、渡航先の無線通信環境を利用する場合が多い。逆に、日本を訪れる外国人観光客にとっては、国内のWi-Fi環境の整備が急速に進められているとはいえ、海外と比較すると無線を自由に利用できる環境が整っていない傾向にあるため、オンラインのサービスがそもそも訪日外国人に利用されにくい傾向があるそうだ。
「このような課題を解決するために、我々はオフライン対応の地図アプリを開発できるSDK(MapFan SDK)と、多言語表記地図をウェブサイトやサービスに組み込めるAPI(MapFan API)