チャン・イーモウ、高倉健さんの偉大さ語る「日本刀も贈ってくれた」
あれほど中国人に広く愛された日本人はいないと思います」と中国における影響の大きさを語った。
イーモウ監督も、高倉さんに影響を受けた一人。「私と高倉さんは一本の映画をとっただけですが、高倉さんの影響、高倉さんが私に与えてくれた言葉、それは一生忘れることのないもの」と言い、「高倉さんは手紙もそうですが、日本刀も贈ってくれました。その日本刀は今も、私のオフィスの私から1mと離れていないところにあります。日本刀は持ち主を守るといわれますが、高倉さんが守ってくれているような気がします」と告白。「高倉さんは本当にひととなりが素晴らしく、昔堅気な人だった。高倉さんは常に人の事を考えるような尊敬に値する人でした」と敬意を示した。
また、今年2月に来日した際、高倉さんの祭壇が設えてあるという共通の友人の家を訪れ、その友人から「高倉さん、『妻への家路』を見ていたんだよ」と聞いたイーモウ監督。
「映画を見た後、しばらく黙っていて、一言、『ついにイーモウは自分の一番よく知っている、一番得意な映画を撮ることができたね』と言ったそうです」と明かし、「見ていただけているとは思っていなかったので、それを聞いて大変に慰められました。