ITで「ワクワクする未来」を創る ― リクルートテクノロジーズが自然言語処理で生み出したものとは
研究開発テーマはメンバーが自ら見つけてきた課題が中心だ。これは面白そうだとか、これを研究してみたいといった情報が起点となり、将来性やビジネスとの相性が加味され、実施するかどうかの判断が下される。研究開発中のテーマに関しても、定期的に続行するか停止するかのスクリーニングを行っている。
オフィス外のネットワーク、コミュニティや勉強会で得た最新テーマに可能性があるならばR&Dをサポートするという、エンジニアファーストな企業文化が見えてくる。
○現在注力している自然言語処理
人間が日常的に使っている言語をコンピュータで処理、解析するのが、ATLが注目する「自然言語処理」と呼ばれる技術だ。
これまでにリクルートテクノロジーズにおいては、自動で文書を校正してくれるツール『RedPen』や、会話を投げかけると様々な会話が返ってくるLINEのBOT『パン田一郎』の“裏側”のロジックなど、様々なサービスを開発・提供してきた。
元々ビッグデータ関連の部署では、レコメンドのために何かできないかという視点で研究を行っていたものの、ATLにおいて本格的な研究が始まったのは、2013年の秋にデータマイニング系を研究していた伊藤氏が入社した頃だという。