ITで「ワクワクする未来」を創る ― リクルートテクノロジーズが自然言語処理で生み出したものとは
伊藤氏は語る。
「自然言語処理はすでに色々なサービスとして使われています。一番有名なのは検索エンジンの検索候補表示機能とか、Google IMEですね」
しかしGoogle IMEのような一部の例外を除くと、自然言語処理やデータマイニングの技術は各種サービスのバックエンドに採用されることが多く、エンジニア以外の人が利用するようなアプリケーションがなかなか存在しなかった。
「現在私が開発している自動文書検査ツールRedPenは非エンジニアも対象としたサービスで、誰でも利用することができます。また、オープンソースプロジェクトなので、自然言語処理を研究している人が簡単に機能追加できるような設定になっています。もともと何かのサービスの内部アルゴリズムを作るだけではなくて、非エンジニアの人までワンアプリケーションとして届けることを1回やってみたいな、と思っていましたし、自然言語処理研究者が社会にアウトプットしやすいようなプラットフォームがあったら嬉しいのかな、という考えがあったんですよ」
リクルートが自然言語処理を研究する意義について、広報の櫻井氏は以下のように語った
「ロジックやアルゴリズムを研究するだけで世の中をあっと驚かせることができるかどうかは、まだわかりません。