ITで「ワクワクする未来」を創る ― リクルートテクノロジーズが自然言語処理で生み出したものとは
のイメージキャラクター「パン田一郎」がLINEでアカウントを開設してからというもの、送ったメッセージに対するレスポンスが秀逸、あまりにもボキャブラリーが多すぎるということで大人気に。今や1,200万人がパン田一郎を友達として登録している。
「既存のLINEビジネスコネクト(公式アカウント)って話しかけても、あまり面白くないものが多かったんですね。一部の言葉には反応するんですけど、それ以外には『おはよう』『こんにちは』『さよなら』くらいしか辞書に入っていないみたいな。だからせっかくLINEビジネスコネクトでやるんだったら、もう話題になるものに仕立てようという話になって、すごい量のテキストを用意するっていう方向から始まり、今なお増え続けてます」(大杉氏)
ただし、ユーザーがどういう言葉を入力することが多いかはエンジニアリングでわかるものの、面白いレスポンスの内容に関しては作家性が必要になってくる。そこで大杉氏が現在開発している『脳内カレシ具現化計画(脳カレ)』は、テキストの作成を大学生や主婦など、一般参加の方に依頼している。
「面白い文章というデータがあった時に、それを面白い見せ方にしたりとか、面白いコンテンツに押し込んだりするところがエンジニアの仕事」