SF的エッセンスとストイックな精神が宿る個性派メタルウオッチ - シチズン「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100」
が施されているので、普段の着用時をはじめ、テーブルに置くときにも過剰にナーバスにならずに済むのが嬉しい。
○ボリュームで主張せず、デザインで主張する
実際に腕に着けて眺めると、あらためて見所の多さに気付く。人工衛星の太陽電池パネルあるいはオービタルリングをも連想させるダイヤルと、そこから浮遊したバーインデックス、そしてさらに上空に浮かぶごとく風防に印字された都市コード。ダイヤルの曲率の延長上に面を合わせて配置された操作ボタンは肉抜き処理され、人工衛星のパイプフレームをモチーフとしているという。気分はまさに成層圏の彼方だ。
ケース厚は12.5mm(設計値)と衛星電波受信機能を持つ時計としては世界最薄を誇るF100だが、特徴的な4つの美しいミラー面のおかげで数値以上に薄く感じる。つまり、心理的に着けやすいのだ。しかも、物理的にもシャツの袖口との衝突を受け流してくれるため、実際に着け心地がいい。
だから、外出時に時計を選ぶとき、つい手に取ってしまう。F100は「ボリュームで主張せず、デザインで主張する時計」なのだ。
なお、余談だがこのミラー面もまた、人工衛星に関する「あるもの」がデザインモチーフとなっているのだが、おわかりになるだろうか。