SF的エッセンスとストイックな精神が宿る個性派メタルウオッチ - シチズン「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100」
答えは「ミウラ折り」。宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構)の三浦 公亮 名誉教授が考案した折り方で、人工衛星の太陽電池パネルやアンテナなどの伸展に利用されている。F100はその隅々にまで「サテライト ウエーブ」としてのデザインが貫かれているのである。
ところで、F100の肩書きは「衛星電波時計」である。いわゆる「GPSウオッチ」とどこが違うのだろうか。また他メーカーの競合製品には位置情報と時刻情報の両方を取得するものもある。F100はなぜ位置情報を取得しない設計としたのだろうか。シチズン時計 広報宣伝部の岩橋さんにお話を伺った。
岩橋さん「シチズンは1989年から電波時計の開発に着手、1993年にいちはやく世界初の多局受信型アナログ式電波時計を実用化しました。F100などの衛星電波時計も、その連綿と続く歴史を受け継ぐ製品で、シチズンにとってはあくまで電波時計のひとつなのです。正確な時刻情報を取得する電波時計の弱点だった“標準電波の届かない地域”という問題を克服するために、人工衛星の電波を利用するというアイディアです。また、GPS(Global Positioning System)